足立外科胃腸内科医院|外科、胃腸内科、内科、皮膚科

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ピロリ菌感染症

ピロリ菌とは?

ピロリ菌は強力な胃酸の中でも生きていける能力をもつ体長約3μm、幅約0.5μmの微好気性グラム陰性らせん状桿菌です。
日本では1960年代生まれ以前の方の感染率は70-80%と高率であるのに対し、1970年代で20%、1980年代で12%と、年齢とともに感染率は上昇しています。ピロリ菌は一度感染が成立すると生涯にわたって持続すると考えられています。
ピロリ菌感染症

どうやってうつるの?

口から口への感染(経口感染)であると推定されています。
感染経路については、以前はピロリ菌が混入した生活用水による感染が疑われていましたが、衛生環境がよくなった現在ではピロリ菌感染者の唾液を介した感染が考えられています。胃酸の分泌や胃粘膜の免疫能の働きが不十分な幼小児期、特に離乳食が開始される生後4~8か月の時期の保護者による離乳食を噛んで与える行為が感染経路の大きな要因として考えられています。
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ピロリ菌に感染すると何が問題なの?

胃炎(急性胃炎、慢性胃炎)、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、胃MALT(mucasa associated lymphoid tissue)リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病などの様々な疾患を引き起こします。ピロリ菌除菌による胃がん発生の予防効果が示されており、胃粘膜萎縮の改善、腸上皮化生の進展抑制、胃がん発症予防効果も期待して、ピロリ菌に感染したことがわかった場合には除菌治療が強く勧められています。

どんな検査をすればいいの?

ピロリ菌に感染しているかどうかは、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)による迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法、または非侵襲的な尿素呼気試験、血清抗体測定、糞便中抗原測定があり、いずれかの方法で確認します。

しかしながら感染診断(ピロリ菌に感染しているかどうか?)および除菌治療の対象は『内視鏡検査によって胃炎の確定診断がなされた患者』となっているので、感染診断を先に行うことはできず、内視鏡検査が先と決められています。またヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の診断は「内視鏡検査にて胃炎と診断した患者」となっていますのでバリウムの検査で診断することができません。

ピロリ菌に感染した胃は慢性活動性胃炎を起こしており、胃癌をはじめとするピロリ関連疾患が併存している可能性があります。日本では胃癌が多いので、胃癌のチェックをしたのちに除菌治療を行うべきであり、必要に応じて生検による病理組織診断が可能であることからもまずは胃カメラを受けることをお勧め致します。

当院院長は日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器外科学会の専門医です。安心して検査を受けて頂くことができます。

どんな治療をするの?

胃酸を強力に抑える薬(PPI)+抗生物質(抗菌薬)2剤を1週間内服する3剤併用療法が基本です。除菌率は耐性菌の増加で70-80%に低下しています。一回で除菌できなかった場合は抗菌薬の種類を変えて再除菌治療(これも1週間の内服です)を行います。再除菌率は90%前後と言われています。

副作用として下痢・軟便、発疹、味覚異常などが挙げられます。また除菌後に一時的に胸焼けなどの逆流性食道炎症状が出現することがあります。一度除菌治療に成功した場合でも、時間がたち再度ピロリ菌に感染してしまう可能性があります(年0-2%程度)。
ご相談ください。院長より
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