足立外科胃腸内科医院|外科、胃腸内科、内科

足立胃腸科外科

ワクチン・予防接種

予防接種には「個人を守る」ことと、「社会を守る」の2つの役割があります。
予防接種を受けるとその病気に対する免疫が作られ、自分自身の感染症の発症、重症化を予防することができます。
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また、多くの人が予防接種を受けることで免疫を獲得していると、集団の中に感染患者が出ても流行を阻止することができる「集団免疫効果」が発揮されます。さらに妊婦さんや体力の低下した高齢の方などワクチンを接種することができない人を守ることにもつながります。
  • 当院でのワクチン・予防接種(任意接種)は現在のところ、6歳以上の方に対応させていただきます。
  • 当院でのワクチン・予防接種(任意接種)、抗体価検査は自費となります。
  • 当院でのワクチン・予防接種(任意接種)は予約制となっております。ワクチン接種をご希望の方は、事前にお電話にて接種希望日をお伝え下さい。接種希望日にあわせて在庫を確保致します。

料金について

ワクチン・予防接種
※足立区からワクチン・予防接種に対する助成を受けられる可能性があります。また、予防接種に対する助成制度は変更となることがあります。正しい情報を得て、上手に助成制度を利用してください。詳しくは足立区ホームページをご覧いただくか、保健予防課保険予防係(03-3880-5892)までお問い合わせください。
※ワクチンを接種しても確実に免疫がつくわけではありません。
※ワクチンには副反応といわれる副作用が生じることがあります。

ワクチンってなに?

細菌やウイルスに感染すると、体はその細菌やウイルスを記憶しておき、病原体に対する抵抗力(免疫)が体内に生まれます。この原理を応用したのがワクチンによる予防接種です。病原体の毒性を弱めたり、無毒化したものがワクチンで、ワクチンを接種すると、実際には病気にかからなくてもその病気への免疫ができ、病原体が体内に侵入しても発症を予防したり、症状を軽度ですませたりすることができます。
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ワクチンで予防可能な病気としてインフルエンザ、麻しん、風しん、肺炎球菌感染症、破傷風、百日咳、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、A型肝炎、B型肝炎、黄熱、狂犬病、結核、コレラ、ジフテリア、水痘、痘そう(天然痘)、日本脳炎、ポリオなどがあります。

当院で現在のところ接種可能なものは上記表のもので、以下に内容を説明します。

■インフルエンザワクチン

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38度以上の発熱、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴です。あわせて普通のかぜと同じように、喉の痛み、鼻みず、咳などの症状も見られます。

お子様ではまれに急性脳症を、ご高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴うなど重症となることがあります。ワクチン接種により感染予防と重症化予防が期待できます。

■肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを介して飛まつ感染します。日本人の約3-5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされ、これらの菌が何らかのきっかけで進展することで気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。

高齢者の肺炎の20-40%は肺炎球菌が原因といわれています。接種をしてから免疫ができるまで平均1ヶ月程度かかり、健康な人では接種後5年間は効果が持続するといわれています。ワクチン接種により感染予防と重症化の予防が期待できます。

肺炎球菌には 93 種類の血清型があり、「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約7割を占めるという研究結果があります。

その他「プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)」というものもあります。

※足立区では高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種費用助成制度があります。詳しくは足立区ホームページをご覧いただくか、保健予防課保険予防係(03-3880-5892)までお問い合わせください。

■麻しん(はしか)ワクチン

詳しくは別項で説明いたします。こちら

■風しんワクチン

詳しくは別項で説明いたします。こちら

■B型肝炎ワクチン

B型肝炎はB型肝炎ウイルスの感染により起こる肝臓の病気です。血液の接触や性交渉によりうつるとされます。一過性の感染で終わる場合と、そのまま感染している状態が続いてしまう場合(キャリア)があり、キャリアになると慢性肝炎、肝硬変、肝がんなどを引き起こすこともあります。

ワクチンを接種し免疫ができることで一過性の肝炎を予防できるだけでなく、キャリアになることを予防でき、まわりの人への感染も防ぐことができます。ワクチンは効果を得るために、初回・1ヶ月後・6ヶ月後の計3回接種します。複数回接種の必要なワクチンでは2回目、3回目の接種時期を守りましょう。

血液に汚染する可能性のある職業の方、B型肝炎ウイルスに感染する可能性のある国へ旅行する方には接種をおすすめいたします。抗体ができたかどうか、ワクチンの効果を確認するため、抗体価の採血検査が必要です。

また、B型肝炎に対して抗体があるかどうか不明な方にもB型肝炎抗体検査(採血でわかります。自費(税込み6,000円)になります。)をおすすめします。

■水痘(みずぼうそう)ワクチン・帯状疱疹ワクチン

水痘(みずぼうそう)は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染による疾患です。VZVの感染力は強く、空気感染等で広がります。わが国では、ワクチンで予防可能な疾患である麻疹、風疹、おたふくかぜ、水痘の中で水痘による死亡が最も多く報告されています。

水痘(みずぼうそう)の症状としては発熱、全身倦怠感、発疹、水疱形成などがみられます。水痘(みずぼうそう)の治った後もウイルスは神経節に隠れて免疫細胞の攻撃をかわし、ひっそりと潜伏します。加齢や病気、強いストレスや薬の影響で免疫が弱まると活動を再開し、皮膚と神経で増殖します。神経支配領域に一側性に帯状の疼痛を伴う水疱群を形成します。

これを帯状疱疹といいます。帯状疱疹後神経痛という神経痛が残ってしまったり、顔面神経麻痺、聴力障害を伴うRamsay-Hunt症候群を生じることがあります。早期治療により軽症化を図れますが、抜本的にはワクチンによる制御が重要です。
帯状疱疹は高齢者に多く50歳代で増え始め70歳代でピークとなります。

これらを踏まえ、水痘(みずぼうそう)ワクチンは「50歳以上の方に対する帯状疱疹の予防」に対し用いられ、ワクチン接種により帯状疱疹になる恐れは半減し、発症しても症状は軽くなるといわれています。

妊婦さんに感染した場合は胎児にも感染し先天性水痘症候群という皮膚や手足、頭部や目の病気を招きます。そのため、妊娠予定の方およびそのご家族にはワクチンの接種をおすすめします。

また、水痘(みずぼうそう)に対して抗体があるかどうか不明な方にも水痘(みずぼうそう)体検査(採血でわかります。自費(税込み6,000円)になります。)をおすすめします。
※妊娠中はワクチン接種はできません。
※妊娠可能な人がこのワクチン接種を受ける場合は接種前約1ヶ月および接種後2か月の避妊期間が必要です。
※帯状疱疹予防の場合、明らかに免疫機能に異常がある人、および免疫を抑える可能性がある治療を受けている人はワクチン接種ができません。

■流行性耳下腺炎(おたふくかぜ、ムンプス)ワクチン

mumps virusの飛まつ感染により生じ、唾液を作る耳下腺や顎下腺、舌下腺などが腫れ(耳下腺腫脹)、発熱をおこす病気です。無菌性髄膜炎、精巣炎、卵巣炎、膵炎、髄膜脳炎、難聴などをきたすこともあります。

幼児期によく認めますが30-40%は症状を起こさないことがあり(不顕性感染)、思春期以降にかかると重症化しやすくなります。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ、ムンプス)に治療法はなく、対処療法にて自然に治るのを待つしかありません。軽い病気と見なされがちですが重篤な合併症を生じることもあり、ワクチンによる予防接種が特に重要です。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ、ムンプス)にかかったかどうかはっきりしない方にもワクチンの接種をおすすめいたします。

妊婦さんに感染した場合は、流産の原因になることがあります。妊娠予定のある方や御家族の方にはワクチンの接種をおすすめします。(接種後2か月の避妊期間が必要です。)
お問合せはTEL: 03-3880-1191
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