足立外科胃腸内科医院|外科、胃腸内科、内科、皮膚科

足立外科胃腸内科医院【平日19時まで診療】

その痛み、アニサキス!?

記事の中に「アニサキスの画像」が掲載されています。気分が悪くなる可能性のある方はご覧にならないようご注意ください。

こんにちは。

皆さんカツオはお好きですか?私は大好きです。
もう少しで初鰹が旬を迎えますね。ウキウキします。

ここで気になるニュースです。

3月13日、厚生労働省が2018年の食中毒に関する報告件数を公表しましたが、
「アニサキス」による食中毒がノロウイルスなどを抑え、初めて1位となりました。


アニサキスによる食中毒の件数は年々増加しています。
2014年の79件から、2018年は468件と、およそ6倍も増加しています。
なかでも、カツオを食べたことが原因の食中毒の件数は、
2017年の10件から、2018年の100件と、10倍に急増しています。
月別の集計では初ガツオが旬を迎える4月と5月がともに30件以上と突出していて、そのほとんどが刺身による食中毒でした。

こんなニュースを見てしまうと、今後カツオを食べるときにアニサキスがいるか、いないか心配で、心配で味がわからなくなってしまいそうです。

アニサキスは寄生虫(線虫)の一種で、その幼虫(アニサキス幼虫)は長さ2~3cm、幅0.5~1mm、白色の少し太い糸のようなかたちをしています。
アニサキス幼虫が寄生した食物などを食べた後、胃や小腸などの粘膜に潜り込むことによって、2〜8時間後に急激な上腹部痛、嘔気、嘔吐などの食中毒(アニサキス症)を引き起こします。じん麻疹様の発疹や下痢を伴うこともあります。

アニサキスの幼虫はカツオの他には、サバ、アジ、サンマ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。
寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られています。

診断は実際に胃カメラを行い、胃の表面に幼虫を認めることで診断します。
虫体が入り込んだ場所は発赤、浮腫、びらんなどを伴うことが多く、それらの所見を目安に虫体を探します。

当院にも、刺身や寿司などの魚介類を食べた後にお腹が激烈に痛み、胃カメラを施行したらアニサキスがいたという患者さんが何人かいらっしゃいました。
痛みに苦しむ患者さんから、的確に問診を行い、アニサキスを疑ったら素早く胃カメラを施行するということが大切だと思います。

下の画像は当院で施行した緊急内視鏡の画像です。(※患者さんには匿名化した上でブログなどへの掲載の許可を頂いております。)

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この白い糸のような物が、激烈な症状を引き起こす原因「アニサキス」です。
治療には有効な駆虫薬はなく、胃カメラを行い、鉗子ですべての虫体を摘出することが必要です。
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頭(?)が胃の粘膜に刺さっているため、粘膜表面からでているしっぽ(?)を鉗子でつまみます。
そしてちぎれないように慎重に引き抜きます。

1度に3匹もアニサキスがいた患者さんもいました。

【閲覧注意】下記のリンクでは実際の内視鏡画像をご覧いただけますが、寄生虫などを見るのが苦手な方などは閲覧しないよう、ご注意ください。
(画像編集技術が未熟で、画質が粗く、みにくいですが、ご容赦ください。)

内視鏡動画:https://youtu.be/0t-vevAsvmA


予防のポイントは下記の通りです。
・魚を購入する際は、新鮮な魚を選びましょう。
・アニサキス幼虫は、魚の鮮度が落ちると内臓から筋肉に移動することが知られています。魚が新鮮なうちにできるだけ早く内臓を除去し、十分に洗浄することで感染の確率を下げることができます。また、丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除いてください。
・魚の内臓を生で食べることは避けてください。
・海産魚介類を生で食べる場合は、目でよく見てアニサキス幼虫がいないことを確認してください。
・十分な冷凍(マイナス20℃で24時間以上)や加熱調理(中心温度60℃で1分以上)でアニサキス幼虫は死にます。保存方法、調理方法にご注意ください。
・シメサバ(自家製など冷凍処理されていないもの)によるアニサキス症が多く報告されています。シメサバを作る場合は、できるだけ早く内臓や内臓周りの筋肉を除去することで、アニサキスに感染する確率を下げることができます。ただし、もっとも有効な予防方法は冷凍処理を行うことです。

厚生労働省は飲食店などへの対策として「70度以上での加熱」、「マイナス20度で24時間以上冷凍」などを呼びかけています。

厚生労働省の食中毒のページ:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html


4月と5月は初ガツオが旬を迎えます。
魚を食べたあとに、激しい腹痛、嘔吐などを生じた場合にはアニサキスを疑い、医療機関を受診するようにしましょう。

当院では当日の緊急内視鏡に対応いたします。まずはご連絡ください。

院長 飯田 修史
足立外科胃腸内科医院(外科・胃腸内科・内科・皮膚科)【五反野、青井のクリニック】
お問合せはTEL: 03-3880-1191
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