Q. 胃酸を抑える薬を飲んでも胸やけが治りません。どうすればよいですか? A. 8週間以上使っても改善しない場合、逆流過敏性食道・機能性胸やけ・好酸球性食道炎などが隠れている可能性があります。胃カメラで食道の状態を確認し、必要に応じて追加検査を受けることをお勧めします。
Q. げっぷが多くて胸やけもあるのですが、逆流性食道炎ですか? A. 「上食道性げっぷ(SGB)」という別の病態の可能性があります。SGBは無意識の行動習慣で、ストレスで悪化し胃酸抑制薬は効きません。胃カメラで食道に炎症がないか確認し、症状のパターンから判断します。
Q. 好酸球性食道炎とはどのような病気ですか? A. 食道にアレルギー関連の炎症(好酸球の浸潤)が起こる疾患で、胸やけ・嚥下困難・食物のつかえ感が特徴です。喘息やアトピーを合併することが多く、胃カメラ+生検で診断します。
Q. 胸焼けと胸痛の違いは?心臓の病気の可能性はありますか? A. 胸焼けは胸骨の裏側やのどの奥の灼熱感・酸っぱさが特徴です。一方、心臓由来の胸痛は「締めつけられる」「押しつぶされる」ような痛みで、左肩や顎への放散痛を伴うことがあります。区別が難しい場合もあるため、強い胸の痛みが続く場合は消化器内科と循環器内科の両面から確認することをお勧めします。
更新日:2026年3月15日
執筆:足立外科胃腸内科医院 院長 医学博士 飯田修史
保有資格:消化器内視鏡専門医、消化器病専門医、外科専門医
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この記事では、足立区・五反野・青井・綾瀬・西新井周辺で胸焼けが続く方に向けて、NERD・逆流過敏性食道・機能性胸やけ・好酸球性食道炎など、「薬が効かない胸焼け」の背景にある病態と正しい診断の流れを消化器内視鏡専門医・消化器病専門医が解説します。
目次
2.胸やけに似た症状を起こす病気と原因
3.検査・診断の流れと見逃してはいけない危険サイン
4.病態別の治療と生活改善のポイント
5.受診すべきタイミングと日常でできる対策
6.よくある質問
治らない胸やけとは?逆流性食道炎との違いと背景にある病態
典型的な逆流性食道炎では胃酸抑制薬(PPIやP-CAB)で改善しますが、8週間以上使っても症状が続く場合は、単なる逆流性食道炎ではない可能性があります。
背景にある主な病態
・非びらん性胃食道逆流症(NERD):症状はあるが内視鏡では炎症がほとんど見えないタイプ
・逆流過敏性食道(RH):生理的な範囲の逆流でも食道が過敏に反応して症状を感じる
・機能性胸やけ(FH):胃酸の逆流とは関係なく、ストレスなどで胸やけを感じる
・その他:好酸球性食道炎、食道運動障害など
胸やけに似た症状を起こす病気と原因
胃酸の逆流は生理的な範囲内だが、食道が過敏なため症状を強く感じる。脳腸相関の乱れが関与しており、胃酸抑制薬だけでは改善しにくい。
機能性胸やけ(Functional Heartburn)
胃酸の逆流とは無関係に胸やけが現れる。ストレスや不安、生活習慣の乱れが関与。Rome IV基準に基づいて診断される。
食道性げっぷ(Supragastric Belching:SGB)
無意識に空気を食道まで吸い込む行動習慣。胸やけやげっぷとして自覚されることが多く、ストレスで悪化する。胃酸抑制薬では効果がなく、横隔膜呼吸法などの行動療法が中心となる。
好酸球性食道炎(EoE)
アレルギーに関連し、食道に好酸球が浸潤する疾患。胸やけ・嚥下困難・食物のつかえ感が特徴で、喘息やアトピーを合併することが多い。胃酸抑制薬が効かない場合に疑い、内視鏡と生検で診断する。
■「すっぱいものが込み上げる」ことがよくある 。
■ものを飲み込むとき、つかえる感じがある 。
■何週間も、のどのイガイガ感があったり、咳が続いている 。
■声がかすれるようになる 。
■食べすぎたときや油っこい食事をしたときに不快感を感じる 。
■食後にお腹がはったり、胃がムカムカすることがある 。
■最近、胃の調子が悪く食欲がない 。
■睡眠中に急に咳が出て目覚めてしまうことがよくある 。
■耳のあたりが痛む 。
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検査・診断の流れと見逃してはいけない危険サイン
2. 胃カメラ(上部内視鏡):食道粘膜の炎症・好酸球性食道炎の所見・食道の粘膜状態を確認
3. PPI/P-CABテスト:胃酸抑制薬で症状が改善するかどうかの確認
4. その他の検査(食道内pHモニタリング・食道内圧測定):必要に応じて専門機関に紹介
見逃してはいけない危険サイン
・体重減少、血を吐く、黒い便
・強い胸痛(心臓の病気との鑑別が必要な場合あり)
・声のかすれ、慢性的な咳
病態別の治療と生活改善のポイント
逆流過敏性食道・機能性胸やけの場合:ストレス軽減・規則正しい生活。認知行動療法やリラクゼーション、必要に応じて漢方薬や心身医学的アプローチ
上食道性げっぷ(SGB)の場合:薬はほぼ効果なし。横隔膜呼吸法などの行動療法が中心
好酸球性食道炎の場合:胃酸抑制薬・局所コルチコステロイド・食物除去療法。必要に応じて食道拡張術
受診すべきタイミングと日常でできる対策
日常対策:
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よくある質問
A. 8週間以上使っても改善しない場合、逆流過敏性食道・機能性胸やけ・好酸球性食道炎などが隠れている可能性があります。胃カメラで食道の状態を確認し、必要に応じて追加検査を受けることをお勧めします。
Q. げっぷが多くて胸やけもあるのですが、逆流性食道炎ですか?
A. 「上食道性げっぷ(SGB)」という別の病態の可能性があります。SGBは無意識の行動習慣で、ストレスで悪化し胃酸抑制薬は効きません。胃カメラで食道に炎症がないか確認し、症状のパターンから判断します。
Q. 好酸球性食道炎とはどのような病気ですか?
A. 食道にアレルギー関連の炎症(好酸球の浸潤)が起こる疾患で、胸やけ・嚥下困難・食物のつかえ感が特徴です。喘息やアトピーを合併することが多く、胃カメラ+生検で診断します。
Q. 胸焼けと胸痛の違いは?心臓の病気の可能性はありますか?
A. 胸焼けは胸骨の裏側やのどの奥の灼熱感・酸っぱさが特徴です。一方、心臓由来の胸痛は「締めつけられる」「押しつぶされる」ような痛みで、左肩や顎への放散痛を伴うことがあります。区別が難しい場合もあるため、強い胸の痛みが続く場合は消化器内科と循環器内科の両面から確認することをお勧めします。
参考文献
2. 日本消化器内視鏡学会. ガイドライン・提言. 日本消化器内視鏡学会(https://www.jges.net/content/guideline)
3. Rome Foundation. Rome IV Diagnostic Criteria for Functional Gastrointestinal Disorders. The Rome Foundation(https://theromefoundation.org/rome-iv/rome-iv-criteria/)
4. Drossman DA, et al. Functional Heartburn. Rome IV - Functional GI Disorders. 2016.
当院院長は消化器内視鏡専門医、消化器病専門医、外科専門医の資格をもっており、おなかのスペシャリストです。
経験豊富な院長が必ず内視鏡検査を行い、検査後の説明、その後の外来フォローアップも丁寧に責任を持って行います。
検査して終わりではなく、行く度に対応する医者が変わることもありません。
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