【保存版】胃カメラ前日と検査後の食事ルール— 消化器内科専門医がやさしく解説

作成日：2025/8/13
執筆 ：足立外科胃腸内科医院　院長　医学博士　飯田修史

「明日は胃カメラだけど、前日は何を食べたらいいの？」「検査が終わったあと、すぐにご飯を食べていいの？」
そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。

胃カメラ（上部消化管内視鏡検査）は、胃や食道、十二指腸の病気を早期に見つけるための大切な検査です。
検査を正確に、安全に受けるためには、前日や当日の食事内容に少し気をつけることが必要です。

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胃の中に食べ物が残っていると、検査中に観察がしにくくなったり、吐き気や誤嚥のリスクが高まることがあります。
そのため、前日は胃に優しく、消化の良い食事を心がけることが大切です。

・白身魚の煮物
・おかゆややわらかい白ごはん
・豆腐、湯豆腐
・うどん（つゆは薄めに）
・野菜スープ（具は柔らかく、繊維の少ないもの）
・具なし味噌汁
・卵（半熟卵や茶碗蒸しなど）

・揚げ物（天ぷら、唐揚げなど）
・肉類（ステーキ、焼肉など消化に時間がかかるもの）
・海藻、キノコ、こんにゃく（繊維が多く胃に残りやすい）
・ナッツ、豆類、ゴマ
・アルコール、コーヒー、炭酸飲料

通常は、前日の夜9時頃までに食事を済ませてください。
それ以降は何も食べず、水またはお茶だけを飲んでください（※医師の指示に従いましょう）。

・検査当日の朝は、水またはお茶のみにしましょう（牛乳やジュースはNG）。
・食べ物は絶対に摂らないでください。
・お薬を飲む必要がある方は、事前に医師に相談しましょう。

検査では、のどに麻酔（咽頭麻酔）や鎮静剤を使うことがあります。
麻酔が残っていると、食べ物や飲み物が気管に入ってしまい、誤嚥の危険があります。

🕒 一般的には検査後1〜2時間程度は飲食を控えましょう。

スタッフから「飲食OK」と言われたら、少しずつ再開してください。

・おかゆ、やわらかいごはん
・スープ、味噌汁
・茶碗蒸し
・ヨーグルト、プリン
・バナナ、りんごのすりおろし

・刺激物（カレー、キムチ、唐辛子など）
・アルコール
・炭酸飲料
・熱すぎる・冷たすぎるもの
・硬い食べ物や脂っこい食事

→ 少量であれば問題ありませんが、**必ず医師やスタッフに申告してください。**検査の可否を判断します。

→ 血圧や心臓の薬など、**検査前に服用が必要なものもあります。**事前に医師にご相談ください。

胃カメラ検査は、胃がん・逆流性食道炎・胃潰瘍などの重要な病気を発見するために欠かせない検査です。
その精度を高めるためにも、前日の食事や検査後の注意点はとても大切です。

不安なことがあれば、遠慮なく医療スタッフにご相談くださいね。  

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一人ひとりに寄り添いながら、丁寧に対応いたします。
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